学部・大学院

総合政策学部 学部長メッセージ

総合政策の幅広い学びを通じて、社会で柔軟に活躍できる人になろう。

総合政策学部 学部長金原 由紀子

金原 由紀子

科学技術が進歩するかたわらで、現代社会はますます複雑化し、気候変動、少子高齢化、地域格差、情報化にともなうサイバー犯罪、いじめ問題など、地球規模の問題から身近な問題まで数多くの社会問題が生じています。また、新型コロナウイルス感染症の流行にともなってキャッシュレス化や在宅ワークの普及が一気に加速したように、社会のしくみも驚くほど早いスピードで日々変化しています。社会が高度に複雑化して価値観が多様化する中、社会問題を従来と同じ方法で解決に導くことは難しくなっており、多角的な視点や新しい思考が必要とされています。

「総合政策」は、政治、法律、経済などの学問の垣根を越えて、急速に変化しつつある社会で起きた諸問題を多角的に理解して解決するための学問です。既存の学問領域を横断的に幅広く学ぶことにより、一つの学問分野では対応できないさまざまな問題に新しい解決策を示すことができます。そのような「総合政策」は、新しい時代をつくる若いみなさんにこそ学んでいただきたい学問です。

総合政策学部では、ものごとを多角的に把握する力、状況を正確に分析する力、解決策を見つける論理的な思考力、提案を説得力をもって伝えるコミュニケーション力を鍛えます。このようなスキルは、公務員を目指す方はもちろん、行政のはざまに取り残された諸問題に対処するNPO法人で社会のために働きたい方、新しいビジネスを創り出したい方、ビジネスの現場で活躍したい方に役立つものです。

大学での学びは一生ものです。卒業して社会に出てしばらくしてから、新しい業界や職種にチャレンジしたい、独立して起業したい、海外で働いてみたいと思った時にも、4年間で身につけたスキルはみなさんの将来を切り開く上で必ず生きてきます。

みなさんが総合政策学部の実践的な学びを通して視野を広げ、社会で柔軟に活躍されることを期待しています。

略歴

お茶の水女子大学文教育学部哲学科卒業。お茶の水女子大学大学院修士課程人文科学研究科修了。お茶の水女子大学大学院博士課程人間文化研究科単位取得退学。1996~98年フィレンツェ大学文哲学部留学。2001年博士(人文科学)。尚美学園大学総合政策学部准教授を経て現職。地中海学会常任委員。

著書に『プラートの美術と聖帯崇拝』(中央公論美術出版、2005年、第11回地中海学会ヘレンド賞受賞)、『プラート美術の至宝』(展覧会カタログ、2005年)、『美術コレクションを読む』(共著、慶応義塾大学出版会、2012年)、『トスカーナと近代絵画』(共著、展覧会カタログ、2013年)、『移ろう形象と越境する芸術』(共著、八坂書房、2019年)、『キリスト教文化事典』(共著、丸善出版株式会社、2022年)ほか。

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