学部・大学院

情報表現学科 学科長メッセージ

ここでしかできない学びがある。個性を生かして表現力を高めよう。

情報表現学科 学科長石井 満

定平 誠

芸術やエンターテインメントの世界は、最も伝統的な絵画、彫刻、舞台芸術といった直接鑑賞されることを前提に制作される分野や録音・映画・テレビ・イラスト・アニメといったメディアを使って制作、伝達される分野に区別することができますが、いずれも代え難い魅力がありそれぞれがたくさんの人に受容され、私たちの生活を豊かなものにしています。

これらの分野では近年急速に発達したコンピュータ技術を表現の手段に取り入れることで、機材を制御したりCGなどの視覚効果を加えたりすることができるようになり、多様で複雑な表現が可能になりました。そして現在ではインターネットで制作者同士が創作の過程を共有することができるようになったことで分野の異なるスペシャリストたちが共同作業を行って新しい作品を生み出したり、ユーザー同士がつながって情報を交換したりゲームを楽しんだりすることもできるようになったので、これらの仕組みを開発するエンジニアや特定のユーザーに向けた個性的なコンテンツを制作するクリエーターが注目を集めたりしています。

情報表現学科ではこのような芸術分野の制作環境の変化に注目し、新しい時代に即した担い手を育成するため、各分野での芸術教育に加えて情報技術やメディアコミュニケーションも学ぶことのできる先見的なカリキュラムを展開しています。

専門教育課程では「音響・映像・照明」、「CG・イラスト・アニメ」、「美術・デザイン」、「ゲーム・ゲームサウンド」、「情報・アプリ」、「SNS」の6つのコースがあり、それぞれの分野で先進の知識や技術を学ぶことができます。そして同時に情報技術の基礎的な素養を身につける科目も1年次から学ぶことができます。

さらに、ひとつのコースに縛られることなく、どのコースの科目でも自由に選択でき、自分の興味や目的に応じた知識や技術を組み合わせて習得することができる「クロスオーバー学習制」も大きな特徴です。

これらの目的は、現代のデジタルコンテンツの創造や開発に求められる広い基礎知識を身につけたり、他の人にはできないユニークなスキルを持ったクリエーターを目指すためのもので、本学科にしかない制度です。

もちろん特定のコースをじっくり学び、その分野のスペシャリストを目指すことも可能です。自分の興味や目的によって、ここにしかない学びの場を自由に活用して表現力を高めてくれることを願っています。

略歴

日本大学芸術学部を卒業後、制作会社に所属し民放各局のテレビ番組の制作に携わる。その後、尚美学園大学に勤務し映像制作に関する教育と研究を行っている。研究分野は、テレビ番組の映像表現に関するもので、共著書に『映像編集の理論と実践(現代社会研究叢書1)』、論文に「クイズ番組における寓意的な映像の修辞技法」などがある。社会活動としては、東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所共同研究員や小江戸川越観光ルネサンス事業構成委員を務めた。所属学会は、日本映像学会、日本認知科学会、映像情報メディア学会。

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