就職・資格
学芸員課程
学芸員課程について
学芸員とは、「博物館法」に定められている、博物館に置かれる専門職員であり、博物館資料の収集、保管、展示および調査研究、その他これと関連する事業について専門的な職務に従事するものです。わが国における博物館は、歴史、芸術、民俗、産業、自然科学等に関する資料や展示物を一般の利用に提供する機関であり、「歴史系博物館」、「美術系博物館(美術館)」、「民俗(民族)系博物館」、「産業系博物館」、「自然科学系博物館(科学博物館、自然史博物館、動物園、植物園、水族館)」などがあります。博物館は、展示・展覧会の開催だけでなく、資料の収集、保管、調査研究、普及活動を行う生涯学習関係施設ということになります。このように、博物館の専門職である学芸員は、学術・文化の発展のみならず、広く生涯学習に貢献する業務を担います。
学芸員になるには
学芸員になるにはどのようにすればいいのでしょうか。「博物館法」には、学芸員となる資格のうち、「学士の学位を有する者で、大学において文部科学省令で定める博物館に関する科目の単位を修得した者」という項目があります。その他に条件によっては、文部科学省の資格認定試験を受験する方法もありますが、通常は大学において単位を修得して資格を得ます。つまり、本学で学芸員資格を取得するには、学部卒業に必要な単位の修得に加えて、本学に設置している学芸員課程を履修し、所定の単位を修得する必要があります。本学で学芸員資格取得に必要な科目は次の表に示されているとおりです。
学芸員課程の履修科目
本学では、博物館実習を許可する上で2年次終了時及び、3年次終了時に下記の条件を定めていますので、1年次から計画的に履修をしてください。
博物館法施行規則に 定める科目区分 |
本学での授業科目 | 単位 | 配当 年次 |
備考 | ||
---|---|---|---|---|---|---|
科目種類 | 単位 | 必修 | 選択 | |||
生涯学習概論 | 2 | 生涯学習論I | 2 | 1 | 必修21単位 | |
生涯学習論II | 2 | 1 | ||||
博物館概論 | 2 | 博物館概論 | 2 | 2 | ||
博物館経営論 | 2 | 博物館経営論 | 2 | 2 | ||
博物館資料論 | 2 | 博物館資料論 | 2 | 2 | ||
博物館資料 保存論 |
2 | 博物館資料 保存論 |
2 | 2 | ||
博物館展示論 | 2 | 博物館展示論 | 2 | 2 | ||
博物館教育論 | 2 | 博物館教育論 | 2 | 1 | ||
博物館情報・ メディア論 |
2 | 博物館情報・ メディア論 |
2 | 2 | ||
博物館実習 | 3 | 博物館実習 | 3 | 3 | ||
文化史 | 2 | 日本文化史 | 2 | 1 | 4分野のうち 2分野以上に わたって 8単位以上 選択必修 |
|
美術史 | 2 | 美術史A(日本) | 2 | 1 | ||
美術史B(東洋) | 2 | 1 | ||||
美術史C(西洋) | 2 | 1 | ||||
美術 | 2 | 1 | ||||
考古学 | 2 | 考古学 | 2 | 1 | ||
民俗学 | 2 | 民俗学 | 2 | 1 |
※「博物館実習」は3年次または4年次に履修しますが、「博物館概論」の単位修得済であることが履修条件となります。
※ なお、博物館実習生を受け入れている博物館・美術館は限られているため、実習希望者が多い場合は選抜(試験・面接等)を実施することがあります。
※ 学内実習では、資料の取り扱い法、記録法、修復法などの実習を行うため、若干の実習費を徴収します。
※ 学芸員課程について質問や相談等のある場合は、教職・資格課程センター担当または担当 教員(櫻井準也、金原由紀子、伊藤紫織)に問い合わせてください。
※ 履修要件、注意事項については、学芸員課程履修ガイドで確認してください。