卒業生インタビュー

就職活動の初めは音楽制作の企業に応募していましたが、競争が激しくなかなか内定を得られませんでした。作曲以外でも音楽に携われないかという思いに至り、4年次の初めに以前から興味のあった音響分野へ方向転換しました。音響にはさまざまなジャンルがあり、音作りにはPAだけでなく、さまざまな分野のエンジニアがいることを知り、就職活動と並行しマスタリングの勉強も始めました。知識を補うため、大学のメディアセンターで関連書籍を読み、教授にご協力いただいて音の聞き分け訓練にも取り組みました。年代ごとに当時流行した音楽ジャンルと音の特徴も学び、音響技術への理解を深めました。その結果、方向転換から3～4か月の短い期間で内定を得ることができました。

入社当初は専門用語や音の変化、ノイズを聴き取ることができず、とても苦労しました。しかし、実際の作業に携わり、経験を積むうちに聴き取れるようになり、現在は主にQC（クオリティコントロール）や編集を担当し、あらゆる場面でエンジニアを支えています。仕事の楽しみは、まだ世に出ていない音楽をいち早く聴き、幅広いジャンルの音楽に触れられることです。一方で、ミスが許されない緊張感もあります。今後はさらに経験を積み、お客様のニーズに応えられるテクニックを身につけて、一人前のマスタリングエンジニアを目指します。音楽制作の最終工程であるマスタリングの重要性を実感しながら、日々学びを深めています。