
卒業生インタビュー

助監督(ドラマ制作)
渡邊 あずささん
2021年芸術情報学部 卒業
株式会社ビジュアルバンク
Q.尚美学園大学へ入学した理由と授業で学んだこと
- 高校生
高校卒業後の進路を決めるとなったとき、テレビ・映像業界に進みたいと思いました。小学生の頃にテレビでインカムをつけて働くADの姿を見て憧れ、ドラマも大好きだったからです。しかし、専門学校で専門性を磨いてすぐに就職するほどの決意は固まっていませんでした。そのため、映像だけでなく音響やCG、教養など幅広く学べる、4年制大学に進学したいと思い、尚美学園大学に入学しました。
- 大学生
1年次から映像系サークルに所属し、番組制作やライブ撮影などの活動に取り組みました。2年次は履修できる科目の幅が広がり、ドラマ制作に直結する実技科目を積極的に選択。3年次はゼミの課題でショートドラマの監督を担当、同じ台本でも演出の違いがあることを学び、ドラマ制作の奥深さを実感しました。4年次の卒業制作では、ゼミのメンバーとともにオリジナル作品を一から手がけ、演出を担うなど、実践的に学んだ大学生活でした。
Q.業界を志したきっかけと就職活動
テレビドラマ制作に関われる制作会社への就職を目指していましたが、なかなか思うようにいかない日々が続きました。履歴書やエントリーシートもうまく書けず、大学のキャリアセンターに通うように。そこで、エントリーシートの書き方のポイントを教えてもらったり、面接の練習に付き合っていただいたりしたことで、徐々に自信をつけることができました。そうした中、現在私が所属している制作会社の面接を受ける機会がありました。情報番組ADの採用面接でしたが、「本当はドラマ制作がやりたいんです」と正直に伝えました。すると、「当面はできないかもしれないけど、それでもよければ」と内定をいただきました。ところが、入社直前に「ドラマの助監督を探している」という話が会社に舞い込み、思いがけずドラマ制作の現場に配属されることになったのです。
情報番組のADを派遣する会社に所属しながら、ドラマの助監督という異例の経歴を持つ。大河ドラマをはじめ、NHKのドラマ作品に携わる。監督を目指して着実に邁進中。

Q.現在の仕事内容とやりがい
社会人になって初めての仕事は、大河ドラマ『青天を衝け』の助監督でした。大学でドラマの台本の読み方やカット割りを学び、ゼミナールで撮影の流れを経験していたことで、他の新人助監督よりもスタートラインでのアドバンテージを実感しました。助監督の仕事は、監督の演出意図をスタッフや役者に伝えることです。監督が作成したカット割りなどの演出プランを配付し、説明します。現在は演出と美術の橋渡し的な役割も担っています。上司やスタッフに恵まれ、かつて夢見た場所で仕事をしていることが現実になっています。それも尚美学園大学での学びがあったからこそだと思っています。
※このページに掲載している情報は2025 年取材時点でのものです