テラリウムは2007年4月、尚美学園大学大学院・芸術情報研究科の施設として上福岡キャンパスに新設致しました。
2m x 2m 4面マルチスクリーンの没入型映像・音響表示装置であるテラリウムには、ヴァーチャルリアリティやアート、エンターテイメント、ゲームに用いることのできる最新のテクノ+ロジーが集結しています。
4台のプロジェクタからスクリーンへ映像を投影し、同時に14.1チャンネルのスピーカシステムからは立体的なサウンドを送出する仕組みになっています。
本学では、情報と音楽とのコラボレーションにより、国内でも例を見ない表現や研究を大学院・学部の教育の中で推進してゆくことができるようになりました。
国際学会での発表をはじめ、テラリウム用CG動画生成ソフトや新しいコンテンツの開発を大学院生を中心に行っています。
14.1チャンネルの立体サラウンドスピーカー。
テラリウムのスクリーン内部より。
3DCG制作にはMayaが使われています。Mayaのソフトの中で4台のカメラを自動的にセットし、表示する部分を自動的に抽出するアプリケーションを開発しました。
また、4つの画面を統合し4096×768ドットのひとつのムービー・ファイルを生成するソフトも大学院で開発しています。
そのためクリエータが容易に没入型のコンテンツを制作できるようになりました。
プロジェクションシステム。
視聴者とカメラの視点。
鑑賞者は、キューブ型に配置されたスクリーンの内側に入って視聴します。 視野が映像で覆われ、立体サウンドによる音の上下遷移を含めたサラウンド効果により、臨場感溢れる視響環境を体験することができます。 表示にはグラフィクス拡張モジュールを用いて1台のPCから動画ファイルを4つのスクリーンに送り出しています。そのため、映像の同期をとるなど複雑な操作が必要ありません。
4枚の内の1つ、前面スクリーン。
スクリーンの内側。