1月1日
2011年 年始挨拶

 
あけましておめでとうございます。

今年度の1年生が11名加わって本学女子サッカー部はようやく全学年が揃い、52名という全国でも大所帯なチームとなりました。全員に試合の経験値を上げさせる事や部員間の温度差を埋める難しさなど、例年以上に昨年もチームマネジメントを考えた上で、非常に大変な年でした・・・。

 毎年言えることですが、本学に入学してきた新入生にとって大学生活への適応というのが大きなポイントだと感じます。一日学校にいる高校時代とは違い、大学生活ではリズムが違うことやバイトをしながら自分の経済状況に役立てるなど、時間とお金の使い方に責任を持たなければなりません・・・。

 そして一番大きなことは、高校時代まで各チームの主力であった部員たちが、本学でもまれて上手くいかない(公式戦に出られない)時があることなどが一番大きな要因としてあげられます。それらの問題(壁)にぶつかった時、いかに仲間の存在を知り前向きに立ち向かうのかが、人間的にもサッカー選手としても成長する為の大きな要素だと感じます・・・。

 今年度は本学女子サッカー部の1期生(4年生)の長年の目標であったインカレ制覇(国立の舞台に立つ)に向けてとても責任重大な年となりました。初昇格した関東大学女子サッカーリーグ1部においては、3位から7位までが勝ち点差4の中にひしめく大激戦となり、関東6位で何とかインカレへの出場権を初年度で獲得しました。

インカレでは、優勝候補が集中した死のグループに入りました。前年度優勝で今年度も優勝した早稲田大学。先の千葉国体で準優勝した岡山県の吉備国際大学。そしてなでしこチャレンジリーグに所属している静岡県の静岡産業大学というグループでした。

初戦、関東大学リーグでは0-4と敗北を喫した早稲田大学相手に、戦前の大方の予想を覆し引き分け発進で女子サッカー関係者に大きな衝撃を与えました。

グループリーグ突破へ大きな山場となった吉備国際大学戦では、開始直後の失点を喫し敗戦。1位に与えられるグループ突破の可能性は消滅しました・・・。

4年生たちにとっては最初で最後の挑戦だったので計り知れないほどの悲しみに包まれましたが、後輩たちへ託す為にも初勝利をと、最終日の静岡産業大学戦には尚美のサッカーを随所に展開し、初勝利を残して大会を終えました・・・。

最後に大仕事だった関東一般女子サッカーリーグ昇格へ向け、新年早々から開始しましたがインカレ後のチームのモチベーション維持は大変難しいものでした・・・。

入替戦進出決定トーナメントにおいて初戦は大苦戦しましたが、徐々に調子を上げ、その決勝ではインカレ3位の筑波大学と対戦。何とか優勝して入替戦へと駒を進めることが出来ました。

そして入替戦では、2年前の入替戦と同一カードの東京女子体育大学に念願の勝利を収め、4年生は大きなプレゼントを残して後輩へバトンタッチしてくれました。これが毎年引き継がれていけばもっと団体としての活動基盤がしっかりしてくるのではと考えています・・・。

しかしこれらの活動は自分たちだけでは到底できず、高校の先生方の温かいご指導があり、大学の教職員の方々の協力があり、そして何よりも保護者の方々のサポートが大きな支えとなったことは言うまでもなく大きな力となっています・・・。

 いよいよ4月からの新年度は、本学女子サッカー部初の卒業生を送り出し、一回りして新しい幕開けとなります。例年同様サッカーを通して技術や結果だけを追い求めるのではなく、人間力を高めていきたいと思います。私たちが関わってきた全ての方々に支えられて今のチームや自分たちがある・・・。『初心の心』と『感謝』を常に忘れずまい進していきたいと思います。

 監督はじめ、スタッフ・選手ともまだまだ未熟ですがどうぞ今年もよろしくお願いいたします。

〔尚美学園大学女子サッカー部 監督 中瀬 晴彦〕











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