7月13日(日)
苦しんで2連覇!!
全日本女子サッカー選手権埼玉県代表決定戦決勝
尚美学園大学 vs 埼玉平成高校戦

 
今日は朝からうだるような暑さ。昨年は台風4号が接近し、会場まで行って最終的に決行するかどうかの中で行われたのとは対照的な状況。1年ぶりに見る埼玉スタジアムを見て、昨年の思い出がよみがえる・・・。

今年はメインスタジアムではなく、第2グラウンド。しかしピッチの芝はメイン会場と同じ管理がなされており最高の状態。屋根つきのスタンドもあり、こんな会場でできる事の喜びを感じ、協会関係の役員の方々に感謝したいと思う。

昨年13名の部員が今年は26名となり、直前までメンバー選考に苦しんだ。スターティングメンバー11名、サブメンバー9名の20名登録の為、ベンチさえ入れない仲間がいるためだ。この日を目標に頑張ってきた選手たちを思うと簡単には決められなかった。昨年のこの大会に応援に来て感動し、本学に決めた1年生部員もいる。2年生も含め、この大会のインパクトは相当な影響を与えているのは手にとるように分かった。

決勝の相手は昨年と同じ顔合わせ。その前までこの大会3連覇をしていたチームで埼玉の高校大会では5連覇を達成し、今年の関東大会では3位という成績をおさめて全国出場を決めているチームである。さらに昨年負けているということもあって、マネージャーズ・ミーティングから、モチベーションが高いのが感じられた。ユニフォームの確認とルールの再確認を終え自チームへ戻る途中、相手チームのアップ場からかなり気合の入った声が響いている・・・。いよいよ始まるのだと実感し、鳥肌がたった。
チームに戻って黙々と真剣な眼差しで取り組んでいる選手たちを見て、あらためてこの選手たちを信じていこうという気持ちと勝たせてやりたいとの気持ちが強まる。選手ロッカーで最後のミーティングをし、全員で戦うという確認をした。

いよいよピッチへ。そんな中9:45分キックオフ。
普段練習しているピッチとは違い、少し深めの芝。また朝露が少し湿らせていたが全体的にパススピードがあまりあがらない印象を受けた。昨年は開始10分で2点先制されたが今年も相手に先制を許す・・・。
試合開始9分に右のオープンスペースに出たボールを相手選手がセンタリング。これをGKがファンブルし、こぼれたボールを駆け上がってきた相手FWに押し込まれ先行される。アップからも全体的に緊張感がみえたため、昨年の経験を活かし2年生を主体に先発させたが昨年同様またもや追いかける展開となった。

しかし直後の11分に左サイドでワン・ツーのパス交換から深く攻め込みセンタリング。それをゴール前につめていたFWに見事つながりヘディングシュート。すぐさま同点に追いつく。ボール支配率は圧倒的に本学であったが、相手のGKを中心とした身体を張った守備とゴール前での崩しがない為、その後得点にはいたらず前半が終了する。

すぐに選手ロッカー室へ戻り、相手の攻撃パターンを踏まえた上でDFの修正を指示、そして相手ゴール前での崩しの工夫を指示して後半へ。
後半開始。午前中だというのに早くも気温は30℃を超え、疲労していた選手を何名か交替させて送り出す。前半同様圧倒的に支配をする本学に、奪ってから速攻を仕掛ける相手という図式が後半も続く・・・。後半も中盤にさしかかり本学が攻め疲れたところを相手にカウンターをくらい、最大のピンチが訪れる。攻撃に厚みを増す為、最終ラインが高くなったところをGKとの間に相手がパスを出す。そのボールを相手FWに先にさわられGKと1対1。これをGKがナイスセーブをし、最大のピンチを脱した。しかし運動量は落ち、相手が活気づく。運動量の落ちた選手をかえ、少しシステムを変えたが試合終了。延長戦へと突入する。
ここからは、最後の最後まで勝ちたいと思うほうが強いチームが勝つと気合を入れ、10分ずつの延長戦へ送り出す。すると延長前半6分。相手最終ライン裏に出たボールに追いつき、シュート。相手GKに見事はじかれたがそのこぼれ球を押し込んで2点目。ようやく試合が動く。その後の選手たちは集中しており相手が猛攻を仕掛けてくるが、選手たちは冷静に対応。試合終了の笛が鳴った瞬間、昨年とは違い冷静に試合を受け止め、緊張から解放された表情が目立った。

新チームとして昨年同様優勝できたこと、試合に出場するしないに関わらず、部員全員がそれぞれの持ち場を全うして頑張ってくれたことに感謝と喜びが大きかった。10月に行われる関東大会ではさらにチャレンジして戦っていきたい。

最後に猛暑の中、応援に駆け付けて下さった大学職員の方々、遠くは富山から駆けつけてくださった選手の保護者の皆様、最後まで必死に応援をしてくださったことが選手たちの大きな力となったことはいうまでもありません。本当にありがとうございました。
なお、埼玉県サッカー協会のHPにてこの結果が下記のアドレスにて掲載されております。よろしければご覧下さい。


http://www.geocities.jp/sfajyoshirenmei/
尚美学園大学女子サッカー部監督
中瀬 晴彦




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