10月27日(土)
第29回関東女子サッカー選手権大会1回戦 vs 神奈川大学戦

 
1回戦当日。やはり雨・・・。台風が接近していることもあり、午後には暴風域になるとのテレビのニュース。試合後の選手たちの体調面を気にしなければと考える。
そんな中、「今日の尚美学園大学-神奈川大学の試合ですが、グラウンド状態が良くないので会場が変更になりました」と突然の電話。しかも開始時間が12:30から14:30に変更とのこと。

タイムスケジュールが全てくるい、選手たちのモチベーションの持続やバスのレンタルの変更に大慌て・・・。しかもチェックアウトの関係で10:00には出発しなければならなかったので、とりあえず当初の会場であった中田スポーツセンターへ。今日の試合を勝利した場合、次にあたる対戦するチームの試合を見に行く。

雨の中でも試合はレベルが高く、1つ1つのプレーの精度はしっかりしている。さすがに各都県を勝ち抜いて出てきたチーム同士。思わずバスの中から選手たちはじっくりと目を輝かせながら試合を見入った・・・。
その後、試合会場が千葉市から成田市への移動を強いられたので前半だけを見て変更会場へ移動した。
会場へ着いたが、先程見てきた中田スポーツセンターと比べ芝が深く、さらに雨と風が強くなってきたこともあり、両サイドのピッチ(グラウンド)は水が浮いて池のような状態。前の試合を見て、自分たちのゲームプランを考える。

2試合目は、先日尚美が苦渋をなめた関東学園大学(群馬)-浦和本太レディース(関東リーグ枠)の試合であった。2-0と関東学園大学がリードし、さすがに強いと思ったが、ピッチ状態がかなり悪いのが選手のプレーから見受けられ、終わってみれば2-4と逆転負け。1回戦で姿を消した。同じようなスタイルであるため、このピッチではゲームプランの徹底を感じた。

そしていよいよ尚美学園大学(埼玉県代表)-神奈川大学(関東リーグ枠)キックオフ。
開始早々、相手に押し込まれるが、ピッチが想像以上に悪く、思うようにボールが繋がらず球蹴り状態の試合となった。

しかし、前半にセットプレーとカウンターから2-0という形でリードすることができた。
後半は、相手がこのままでは終わらないということを選手たちに言い聞かせ、前半と同じ勢いで得点差を考えずに新たな気持ちで試合にのぞむようアドバイスをして送り出す。案の定、徐々に相手がシュートを打ち始め、そこを何とか耐えしのぐ・・・。

このまま試合を終えられると思った後半、ラスト5分をきったところで相手に続けて2点も得点を許してしまい、試合終了。そのままPK戦へともつれ込む。テントが台風の影響で飛ばされる中、風下という条件も重なり本当に悔やまれる同点弾だった。公式戦初のPK戦。しかも追いつかれてからという展開・・・。正直嫌な感じではあったが、最後まで自分とチームメイトを信じるということ、ここで真価が問われるということを言い聞かせ、PK戦にのぞむ。

ピッチ上では、11名全員が手をつなぎ、キッカーとGKのヒトミに声援を送り続け、ベンチでは、美馬コーチと怪我で試合に出られないミカコが手をつなぎながら必死で祈るような気持ちで戦況を見つけている・・・。
そんな中、アオイ・アヤナ・ヤジ・アボが冷静に落ち着いて決め、相手の中心選手が2人GKのヒトミに止められ終了。直後は選手とベンチが一体となって喜びを爆発させた。結果4-1で神奈川大学を破ることができた。

うれしい誤算とはこのことか。勝つのは最後まで分からなかったので、今日の宿舎を決めておらず、急いで宿の手配で大わらわ・・・。そして関係者に次々と連絡。各方面でお祝いの言葉をいただいた。
会場には更衣室もなく、大雨・強風であったためすぐにバスへ移動。近くの健康ランドで選手同士、温かい銭湯につかりながら今日の労をねぎらった。
今日の試合では、試合終了の合図の笛が鳴るまで勝敗はわからないということを実感させられた。チームとして、個人として学んだことを次の対戦相手である横須賀シーガルズに生かせるよう頑張りたい。(H.N&ユリ)




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