尚美学園大学_学報2024
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■求人総数および民間企業就職希望者数・求人倍率の推移リクルートワークス研究所による大卒求人倍率調査(2025 年卒)では、来春2025年3 月卒業予定の大学生・ 大学院生対象の大卒求人倍率は1.75倍と、2024 年卒の1.71倍より0.04ポイント上昇しました。2022年卒は新型コロナウイルスの感染拡大による景況感の悪化の影響から一時的に求人倍率が低下したものの、1.50倍と底堅さが見られました。(グラフ参照)従業員規模別に見ると、300人未満企業および300~999人企業で大卒求人倍率が上昇し、1000~4999人企業は変動なし、5000人以上企業では低下しました。300人未満企業は6.50倍であり、コロナ禍前のピークである2019年卒の9.91倍、2020年卒の8.62倍に次ぐ水準でした。300~999人企業では比較可能な2010年卒以降で最も高い1.60倍となり、5000人以上企業では最も低い0.34倍となりました。〇従業員規模別求人倍率300人未満 :6.50倍 前年より0.31ポイント上昇300~999人 :1.60倍 前年より0.46ポイント上昇1000~4999人 :1.14 倍 前年より0.00ポイント変動なし5000人以上 :0.34倍 前年より0.07ポイント低下業種別に見ると、建設業と流通業の大卒求人倍率が他の業種に比べて高い傾向は変わらないものの、建設業では13.74倍から9.35倍へ4.39ポイント低下、流通業では10.49倍から16.21倍へ5.72ポイント上昇しました。〇業種別求人倍率建設業 :9.35倍 前年より4.39ポイント低下製造業 :2.07倍 前年より0.12ポイント低下流通業 :16.21倍 前年より5.72ポイント上昇金融業 :0.23倍 前年より0.02ポイント上昇サービス・情報業:0.36倍 0.00ポイント変動なし〇全国の民間企業の求人総数前年の77.3 万人から79.7 万人へ、2.4 万人増加。    (対前年増減率は+3.1%)〇学生の民間企業就職希望者数前年45.1 万人から45.5万人へ、0.4 万人増加。    (対前年増減率は+0.9%)〇民間企業就職希望者数建設業 :1.2万人 前年より0.3万人増加(+40.0%)製造業 :13.5万人 前年より0.9万人増加(+7.2%)流通業 :1.9万人 前年より0.8万人減少(▲29.6%)金融業 :4.3万人 前年より0.4万人減少(▲9.1%)サービス・情報業:24.6 万人 前年より0.4 万人増加(+1.6%)仕事を求めている人、一人ひとりに対して企業から何人の求人があるかを示す数値である「求人倍率」は、1.75倍まで上昇し回復中です。就職活動の動向が変化していく中で、本学の取り組みについて報告していきます。就職活動の動き出しとなるキャリア・就職課主催の「就職ガイダンス」は、春休み中の3月に前倒して実施しました。大学生の就職活動を取り巻く環境の変化、尚美生の進路状況、準備から内定式までの就職活動全体スケジュール、社会人として身に付けるべき主体的な姿勢や態度、そしてインターンシップについて案内しました。また、例年3年次の春に実施しているキャリア・就職課の職員による初回個別面談(民間企業就職を選択肢に入れている学生が対象)を実施し、就職活動への意識や志望を確認し、次の準備へのサポートをしています。92024年度の就職活動の動向(2025年3月卒)2024年度3年生 進路・就職ガイダンスキャリア・就職課より

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