尚美学報2023
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■求人総数および民間企業就職希望者数・求人倍率の推移リクルートワークス研究所による大卒求人倍率調査(2024年卒)では、来春2024年3月卒業予定の大学生・大学院生対象の大卒求人倍率は1.71倍と、2023年卒の1.58倍より0.13ポイント上昇しました。2021年卒は新型コロナウイルスの感染拡大による景況感の悪化により、倍率は10年ぶりに0.3ポイント以上低下し1.53倍となりました。2022年卒でもコロナ禍の影響でわずかに低下したものの、1.5倍台を維持し、その後、2023年卒では1.58倍に上昇し、採用意欲が回復に向かう結果となりました。今年(来春2024年卒)は、0.13ポイントの上昇となり、より採用意欲が高まっています。全体の求人倍率は、コロナ禍直前の2019年卒、2020年卒でそれぞれ1.88倍、1.83倍となっていた時期の水準に近づきつつあり、コロナ禍前の水準(2015年卒以降の1.6倍以上)に戻る結果となりました。前年(2023年卒)は採用拡大に慎重であった従業員300人未満の中小企業で今年は採用意欲が回復しました。特に建設業、流通業で求人倍率が大きく上昇しました。〇全国の民間企業の求人総数前年の70.7万人から77.3万人へ、6.6万人増加。    (対前年増減率は+9.3%)〇学生の民間企業就職希望者数前年44.9万人から45.1万人へ、0.2万人増加。    (対前年増減率は+0.5%)※民間企業就職希望者数に対して、求人総数が32.2万人の超過需要。〇業種別の求人総数建設業 : 11.7万人 前年より1.1万人増加(+10.0%)製造業 : 27.6万人 前年より2.7万人増加(+10.6%)流通業 : 28.3万人 前年より1.4万人増加(+5.2%)金融業 : 1.0万人 前年より700人微増(+7.5%)サービス・情報業:8.7万人 前年より1.4万人増加(+19.3%)〇民間企業就職希望者数建設業 : 0.9万人 前年より0.5万人減少(▲38.4%)製造業 : 12.6万人 前年より1.1万人減少(▲8.3%)流通業 : 2.7万人 前年より0.8万人減少(▲22.0%)金融業 : 4.7万人 前年より0.5万人増加(+10.5%)サービス・情報業:24.2万人 前年より2.2万人増加(+10.1%)〇求人倍率建設業 : 13.74倍 前年より6.04ポイント上昇製造業 : 2.19倍 前年より0.38ポイント上昇流通業 : 10.49倍 前年より2.72ポイント上昇金融業 : 0.21倍 前年より0.01ポイント低下サービス・情報業 : 0.36倍 0.03ポイント上昇感染症の拡大に伴い、求人倍率は一気に落ち込みましたが、2024年3月卒の求人倍率は、1.71倍まで回復しました。一方、以前から大学で開催してきた各種の就職支援行事は対面実施に戻り、オンラインも取り入れた実施形式に変化してきました。このような中で本学の取り組みについて報告していきます。3年生の4月、就職活動のキックオフとなるキャリア・就職課の「進路・就職ガイダンス」は対面で実施しました。大学生の就職環境の変化、尚美生の進路状況、準備から内定式までの就職活動全体スケジュール、社会人として身に付けるべき主体的な姿勢や態度、進路希望アンケートの実施、そしてインターンシップについて案内しました。また、例年実施している『学生全員面談(民間企業就職も選択肢に入れている学生)』は、オンラインと対面によるハイブリット形式の実施から対面実施に切り替わりました。キャリア・就職課の職員が個別面談をおこない、就職活動への意識や志望を確認し、次の準備へのサポートをしています。92023年度の就職活動の動向(2024年3月卒)2023年度3年生 進路・就職ガイダンスキャリア・就職課より

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