尚美学園大学_学報2022
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12【継続した取組み①: 「尚美キャリア求人サイト」(=キャリタスUC)の採用】「尚美キャリア求人サイト」(=キャリタスUC)とは、企業が学校を指定して求人票、インターンシップ情報が検索できるサービスです。求人票を受け取った大学は、学生に向けて求人の提供がおこなえます。就職情報サイトとは異なり大学が情報管理をおこない、就職情報を提供できるプラットフォームとしての活用が昨年度の4月よりスタートしました。のだろうと予想されています。そんな中本学では2019年度まで、毎年夏休み期間中に大学独自型インターンシップを開催してきました。対象学年は主に3年生・2年生となります。これは夏休み期間中に就業体験をおこなうと、大学の単位振替認定をするというもので、キャリア・就職課としては教務課と連携しておこなってきたものです。映像や音響の企業をはじめIT関連など、本学の学生がマッチングする企業に就業体験をおこなっています。2019年までは、学生50名が20の企業や団体に1~2週間の就業体験に参加し、現場における実践的な経験を積ませていただきながら卒業後の将来像を模索し、新たな目標や確認をおこなうことができました。しかし2020年から2021年にかけてはコロナ禍の影響で状況は一変し、同行事は中止となりました。そんな中今年度は、まだまだ回復途中段階ではありますが、10数社の受入れ企業を募り、3年ぶりに同行事を開催しました。夏休み期間に突入し、オンラインによる就業体験も含めて学生が参加しています。一方大学独自型に対し、企業が独自に行うインターンシップ(=公募型)については、同様にコロナ禍の影響で大きく変化いたしました。往来の就業体験の他に、オンラインによる実施が多数を占め、その他個別や少人数での規模に縮小して、感染対策を十分施しての実施が多くなってきています。その他大きな変化として、一昨年度より1~2日程度で業界や企業、仕事を紹介するインターンシップ(1日のみの実施)は『1Day仕事体験』に名称変更となり、現在の社会情勢を踏まえこのタイプの実施企業が増加しています。この形式のものでは10月~2月に実施され、参加学生に早期選考が案内されるケースもあります。インターンシップは元来より自分を見つめ、業界や企業、職種を理解する上でも重要であり、また就職活動の前哨戦としても果たす役割は大きくなってきています。昨年度から採用している「尚美キャリア求人サイト」(=キャリタスUC)やリクナビ、マイナビなど就職情報サイトなどを介しておこなうインターンシップの参加促進をしていますが、関心はあってもなかなか参加に踏み込めない状況が見受けられます。秋学期以降も積極的に参加できるようサポートをしてまいります。これにより、往来の学内掲示板やキャリセンター内にある資料の閲覧、キャリア・就職課が学生へ企業紹介をメール配信していたのに加え、学生自身でネット環境が整っていれば、いついかなる場所においても携帯やPCから企業情報やインターンシップ情報が閲覧できるようになりました。元来このようなサイトでは企業がその年代の人材確保につとめる場合、不特定多数の大学へあらゆるサイトを使い、紙離れが進む現代の若者への情報配信による自社の紹介が通例になりますが、それに加えこの「尚美キャリア求人サイト」(=キャリタスUC)の特徴として、昔から本学につながりのある企業をはじめ、一般大学からでは就職しない特殊な業界や新規参入企業が本学へ打診する場合も含めて、求人情報が見られるようになってきました。まだまだこれから企業側からの浸透度が拡大していくため、さらなる求人獲得に期待しています。上記の「尚美キャリア求人サイト」(=キャリタスUC)と同様、様々な情報をデジタルツールから得られるように、学内にある6か所のモニターを使って就職に関する情報配信を昨年度よりスタートさせました。就職活動に関するクイズ動画をはじめ、セミナーや説明会のお知らせ、各種業界で活躍する卒業生から在学生へ向けたメッセージ動画など、学生に興味を持ってもらえるよう、様々な構成を月毎に編集し配信をおこなっています。最近では、休憩時間やランチタイム時に、食事をしながらサイネージ動画を視聴する学生が多く見られるようになりました。マンネリ化や飽きがこないよう、構成等に気を配りながらこれからも様々な情報を配信していく予定です。また、年が明けた2月頃には各企業の人事担当者を招き、求人情報を含めた就職活動の心構えや、実際採用に結びつく『学内企業説明会』という名称で、キャリア・就職課としての二大行事がおこなわれていました。しかしコロナ禍の影響により、対面での実施が難しくなったため、昨年度秋より『業界・職種セミナー』(=以前は業界研究会)と『業界・職種説明会』(=以前は学内企業説明会)へと名称を変え、オンライン(=Zoom)による形式へと変わりました。対面でおこなわれていた以前の二大行事は、同じ日に各種企業を集めていたため、参加企業の数や業界の選定に苦心していた面もありましたが、オンライン形式に変えたことにより、実施日や業界別の選択肢が広がりました。学生にとっても多くの企業に触れる機会となり、初めて取り組んだ一昨年の実績では、対面時におこなっていた参加者数を大幅に超える約3倍の750名を記録しました。(複数回の参加者も含む)今年度の秋セメスターでも3年目としてさらに各種業界人を招いて、『業界・職種セミナー』をおこなっていく予定です。2022年度キャリア・就職課の支援について【継続した取組み②:デジタルサイネージの活用】【継続した取組み③:オンラインによる企業とのマッチアップ】例年11月頃には、企業担当者を招き「業界を知ろう」を合言葉に主に大学3年生をターゲットとして業界で活躍されている方の生の声を聞き、その業界への探求心を育てる『業界研究会』という行事がおこなわれていました。就職活動支援のイベントについて

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