尚美学園大学_学報2022
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11●積極的にインターシップなどに参加する学生は反応もよく、魅力的な学生が多い。          〈建設・住宅・不動産/中堅〉●真面目で就職に対する意識も高く、企業研究もしっかりしているが、どれだけ興味をもっているのか、入社意識がどれほど高いかは見えない。                                             〈サービス業/中堅〉●オンライン化が進んで直接の接点なく応募が簡単にできるようになったため、あまり当社について知らない&志望度もあまり高くない、という学生が増えている印象。                               〈自動車・輸送用機器/大手〉●オンライン説明会を掛け持ちしているせいか、面接で他社の説明会の内容が混ざっている学生もいて、業界は意識していても企業まで意識できていない学生が多いように感じた。                         〈情報処理・ソフトウェア/中小〉●コロナ禍でも様々な体験をしている学生と、そうでない学生の二極化が進んでいるように感じた。    〈フードサービス/中堅〉●ガクチカがパターン化された。自己理解、業界理解が不足し、「入って(やって)みないと分からない」というセリフが多かったように感じる。                                       〈情報処理・ソフトウェア/中小〉●文系は職種へのこだわりがない学生が多いと感じたが、会社へのこだわりはもっとない。   〈素材・化学/中堅〉●一次募集の段階では意欲的に企業研究している学生が多かったが、二次募集からの質の差が顕著に表れた。 〈サービス業/大手〉●業界の表面のみを頭に詰め込んで面接に臨んでいる学生が多く見受けられた。        〈信用金庫/中小〉●業界研究よりも、福利厚生を重視している学生が多いと感じる。小売・サービス業は土日祝日が休みではないので、今後も採用人数の充足は厳しいと思う。                   〈流通業/大手〉これまでに接点を持った学生の印象を尋ねました。今年の就活生に対して「就業意識の低い学生が増えた」と感じる企業は約3割(計 32.4%)で、「そう思わない」との回答も同じく約3割と拮抗(計 33.3%)。企業によって見方が割れています。一方、「業界理解不足の学生が増えた」「企業理解不足の学生が増えた」「仕事内容への理解不足の学生が増えた」と感じる企業はそれぞれ4割台で、「そう思わない」を大幅に上回りました。学生の理解度を物足りなく感じる企業が多いようです。「就業意識や企業理解などが高い学生と低い学生の差が開いた(二極化が進んだ)」と感じる企業は7割近くに上り(計 67.4%)、インターンシップなどに積極的に参加していた学生とそうでない学生とで差が顕著だったという意見が多く挙がりました。2022年度春学期オリエンテーションは、昨年度からの流れを踏襲してのオンライン中心となり、3年生の就職活動のキックオフとなるキャリア・就職課の「進路・就職ガイダンス」も昨年度に引き続き動画配信という形での実施となりました。そして昨年度より採り入れた、キャリタスUC(尚美求人サイト)の活用や、マイナビやリクナビなどの就職情報サービス会社の協力を得ながら、オンラインセミナーや説明会、企業の探し方の情報配信など、工夫を凝らしながら就職活動のスタートとなる情報の提供を実施してきました。また昨年までのコロナ禍の影響による、2年間で実施してきたオンライン(=Zoom)実施と、対面授業再開に伴っての対面実施とのハイブリット形式による学生全員面談(民間企業就職も選択肢に入れている学生)の実施に切り替え、現状の就職活動への意識や志望等を確認し、次への準備をサポートしています。その影響もあり、今年度はキャリア・就職課の部屋へ訪れる学生が圧倒的に増えており、学生の中には現在の社会情勢を踏まえた就職への不安感があるのだろうと感じています。キャリア・就職課では、秋学期以降もオンライン配信やWEBシステム等を活用しつつ、常に学生とのコミュニケーションを持つことを第一に考えながら、今後の支援を行っていきます。今年の6月13日に経済産業省、文部科学省及び厚生労働省は、「インターンシップの推進に当たっての基本的考え方」を改正しました。現2年生より、一定の要件を満たしたインターンシップについて、取得した学生情報を広報活動・採用選考活動に活用することが可能となります。一部企業からは現3年生に関しても同様の評価を行う可能性があり、今後は就職活動や内定を出す企業が、時期的に早まっていく3.接点をもった学生に対して感じたこと2022年度3年次生 進路・就職ガイダンスそう思う就職意識の低い学生が増えた業界理解不足の学生が増えた企業理解不足の学生が増えた仕事内容への理解不足の学生が増えた就業意識や企業理解などが高い学生と 低い学生の差が開いた(二極化が進んだ)※オンラインでの接点も含む2022年度インターンシップの動向についてこれまでに接点をもった学生に対して感じることどちらかといえばそう思うどちらかといえばそう思わないどちらでもない8.623.810.931.812.331.710.829.230.00%20%そう思わない34.319.813.530.916.89.531.317.47.334.118.27.737.422.16.64.040%60%80%100%【Voice1】--------接点をもった学生に対して感じたこと

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