尚美学園大学_学報2021
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151. 当年度の事業の概要(1)学生募集状況はじめに令和2年度は、新型コロナウイルス感染症の蔓延により、入学式が中止となり、春学期オリエンテーションと履修登録もオンラインで行うという、異例のスタートとなった。授業に関して、春学期はオンラインのみで実施し、8月・9月に春学期集中授業と称して、演習・実技系を中心に対面授業を実施した。また秋学期は対面授業とオンライン授業を併用し、状況に応じて柔軟に授業方法を選択できるよう展開した。オンライン授業を家庭で受けるための学修環境整備費として、学生全員に対し支援金の給付を行うとともに対面授業や部活動の再開後、大学内でオンライン授業を受けられる様、通信環境や施設の整備と強化も行った。学生・教職員の健康と安全を最優先に考えて、入構にあたっての検温対応、消毒や飛沫防止アクリル板の設置、施設全体を抗ウイルス、抗菌コーティングする施工など、万全の感染拡大防止対策を講じるとともに、学生にできるだけ満足のいく授業等を提供できるよう、大学全体としての意思決定を迅速に行い、日々刻々変化する状況に速やかに対応してきた1年であった。令和2年4月の入学者状況については、定員の1.29倍の入学者となった。その要因としては新学部であるスポーツマネジメント学部において多くの入学者を確保することができたからである。募集においては新型コロナウイルスの影響を大きく受け、高校や日本語学校に訪問できない期間や業者ガイダンスの中止、またオープンキャンパスも中止する状況となった。そのような状況下において、広報対策としてはオンラインガイダンスやWebオープンキャンパスなど新たな企画を取り入れ、大学に来なくても本学の魅力を伝えられる様、Webでの募集活動の強化に取り組んだ。7月以降、対面実施を再開したオープンキャンパスでは、事前申込制で参加人数を制限するなど、感染拡大防止対策を取りながらも、午前午後の二部制での実施や新たに日程を追加するなど、本学に興味のある高校生等が大学に来られる機会を多く設けた。その結果、受験対象となる3年生以上のオープンキャンパス参加者は前年比57.7%と少ない人数であったが、参加者の第一志望率は57.2%(前年度38.8%)と、より多くの参加者を第一志望にすることができた。入学者選抜においては、受験システムのWeb化に継続して取り組むとともに、試験室の増加や面接時にアクリルボードの設置など感染拡大防止対策を取った試験運営を行った。(2)連携について①高等学校、日本語学校との連携を強化するために、より積極的に国内・海外において提携校の締結に向けた推進を図り、教育分野(語学留学・短期研修など)、進路指導分野(本学単独の出張授業・ガイダンス、特待生制度)の提携を実施した。 海外提携に関して、昨今活発になっている中国国内の芸術系教育に伴い、本学芸術情報学部との提携を模索する学校関係者から複数照会があった。今後、必要に応じてオンラインや対面での協議を行い、提携の可能性を探っていく。 また、既に提携している日本語教育機関との合意内容について、経年による整合性等を精査するため、20校と再提携を行った。令和2年度提携先一覧(高等学校・日本語学校)ア.千代田国際語学院 令和2年9月4日調印イ.国際語学学院 令和2年9月4日調印ウ.ミツミネキャリアアカデミー日本語コース 令和2年度提携・委託先一覧(川越市・ふじみ野市)ア.川越市政策企画課「川越市市制施行100 令和2年9月7日調印エ.江戸カルチャーセンター日本語学校  令和2年9月7日調印オ.アン・ランゲージ・スクール 令和2 年9月7日調印カ.メロス言語学院 令和2年9月8日調印キ.武蔵浦和日本語学院 令和2年9月8日調印ク.アジア学生文化協会 令和2年9月9日調印ケ.ABK学館日本語学校 令和2年9月9日調印コ.カナン国際教育学院 令和2年9月9 日調印サ.与野学院日本語学校 令和2年9月9日調印シ.友ランゲージアカデミー/友国際文化学院 令和2年9月10日調印ス.青山国際教育学院 令和2年9月10 日調印セ.東京日語学院 令和2年9月11日調印ソ.九州国際教育学院 令和2年9月14日調印タ.早稲田文化館日本語科 令和2年9 月16日調印チ.KCP地球市民日本語学校 令和2年10月1日調印ツ.早稲田EDU日本語学校 令和2年10月7日調印テ.福岡日本語学校 令和2年10月8日調印ト.京進ランゲージアカデミー 令和2年11月16日調印ナ.旭丘高等学校 令和3年3月31日調印②川越地域における開かれた大学として、川越市や近隣のふじみ野市との提携、各協議会・運営委員会への積極的な参加を推進し、小学校、中学校などの教育機関とも交流を深め、地域社会の発展や人材育成の貢献に取り組んでいる。周年会議委員」イ.川越市オリンピック大会室「支援委員会委員」ウ.川越市文化スポーツ部文化芸術振興課「川越市文化芸術振興計画審議会委員」エ.川越市文化スポーツ部文化芸術振興課「川越マラソン実行委員会委員」オ.川越市文化スポーツ部文化芸術振興課「川越市生涯学習基本計画審議会委員」カ.川越市文化スポーツ部文化芸術振興課「大学間連携講座」キ.川越市文化スポーツ部国際文化交流課「川越市国際化基本計画審議会委員」ク.川越市文化スポーツ部国際文化交流課「川越市国際交流センター受付業務」ケ.川越市総合政策部地域創生課「川越市まち・ひと・しごと創生総合戦略委員」コ.川越市総合政策部行政改革推進課「川越市公の施設指定管理者選定委員会委員」サ.川越市総合政策部行政改革推進課「川越市外部評価人」シ.川越市福祉部障害者福祉課「川越市障害者施策審議会委員」ス.川越市教育委員会教育総務部教育総務課「川越市幼児教育振興審議会委員」セ.川越市教育委員会教育総務部教育総務課「川越市教育振興基本計画審議会委員」ソ.川越市教育委員会教育総務部教育総務課「活動点検評価懇談話委員」タ.川越市中央公民館「川越市公民館運営審議会委員」チ.川越市立美術館「川越市立美術館協議会委員」ツ.川越市立大東東小学校「生活科:町たんけん学習」テ.ふじみ野市総合政策部経営戦略室「ふじみ野市行政評価外部評価委員会委員」(3)改革について将来を見据えた財政体質の強化を図るためには、安定した入学者の確保と退学者を減らす取り組みが急務であり、そのためには魅力あるカリキュラムと時代に合った教育システムの再構築を具体的な形にすることが求められている。その中で、教育の質向上を目的とした学生による授業評価を実施し、その結果をもとに教育実践に顕名な成果をあげた教員の功績を讃えて表彰するベストティーチャー賞制度を設け、そこから選ばれたベストティーチャーによる授業研修を実施し、授業研究・改善、授業手法の見直し、さらにネットによる授業支援などの環境整備にも取り組んでいる。(4)退学者防止対策について退学者の防止対策については大学全体で組織的に取り組んでいる。退学に迷う学生の早期発見とアドバイザー指導、保護者への理解に取り組み、教職員による連携・協働により抑止を図っている。また、様々な支援が必要な学生と学納金未納者には、アシスト室が中心となり、学生、保護者、教員、関係部署との調整・連絡に取り組んでいる。今後は学生の授業出欠状況をアドバイザーがリアルタイムで情報共2020年度 事業報告

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